■無機質なもの2016年01月13日

しばらくぶりのブログ更新です。
実は。。。
年末に、入院すてますた。

入院先の大きな病院のベッドからは、
偶然にも、わが故郷”新宿”が一望できました。
そこには、あたかも都心の高層分譲マンションの
キャッチコピーのような摩天楼が広がり、
変貌した故郷を朝から晩まで俯瞰することができました。

かつて私には、このビル群の下で走り回っていた幼少期がありました。
当時、淀橋浄水場が移転し、その跡地に
京王プラザホテルが唯一の高層ビルとして
ポツンと建っていたのを覚えています。
十二社(じゅうにそう)には池があり、(西口公園の西側)
傍には冷たい水のプール(たぶん井戸水)もありました。
小田急線と京王線は地上に駅があり、
京王線は甲州街道と並んで走っていました。
歌舞伎町入り口あたりは都電(路面電車)の始発駅となっていて、
麹町に住んでいる祖父の家へ行くのに使っていました。
トロリーバスも走りまわり、まだまだ若い新宿でした。


しばらくして。。。
そんな甘ったるい感傷はすぐに無くなりました。
なぜなら、
このビル群が、なぜか巨大な蟻塚に見え始め、
人間が創造した”巣”の塊に思えてきたからです。



そう思い始めると、目の前に広がっている
集合体がとでもドライで無味なものに見え始め
何かが足りないと眺めている自分がいました。
やがてそれが「緑」だと気が付くのに
そう時間はかかりませんでした。

ステータスとして、こうした展望を手に入れる生活スタイルがありますが、
私はきっと3日ともたないでしょう。

新宿から近郊に引っ越した頃、
そこで感じたのは”豊かな四季の色”でした。
新宿ではあまり感じたことがなく、
ましてや感じる必要もありませんでした。

四角いコンクリートで囲まれた都会は
身近な自然を一切遮断して、機能優先主義となり、
パースペクティブな空間に美しさを求め、演出されています。
こうした造形は、やがて劣化したり飽きがやってきます。

思えば。。。
ライフワークとしてランドスケープアーキテクトを選んだのも、
山やスキーに夢中になったのも、
”SALVIA BLOG”を立ち上げたのも
こうした”無機質”な創造物に対する反発だった気がします。

■霜の朝2016年01月16日

ようやく冬将軍がやってきた朝。
まだ朝日が差し込まない場所では、
雪のような霜が大地を覆っていました。



こんなに凍てついた霜は久しぶりです。
前日の大気にたくさんの水蒸気が含まれていたのでしょうね。





まるで”アイスプラント”のようです。
話は変わりますが。。。
”アイスプラント”は葉に塩分を溜める塩嚢を持っていて、
塩害を受ける海辺でも平気で生育するそうです。
一度、食べてみたことがあるのですが、
薄い塩味のある不思議な味の葉っぱでした。
(スーパーで売ってます)




朝日が当たり始めると、悲しいかな。。。
どんどん解けていきます。
あわててシャッターを切りましたが、
帰りに同じ場所へ戻ってみると、もう消えていました。

ようやく陽が差し込んだ農家の庭先では、
すでに”ロウバイ”が満開で、
あたり一面、良い香りが漂っていました。
今年は暖かいせいか、梅も正月にはちらほら咲き、
ロウバイも満開状態。
18日(月)からは、本格的な冬型になると予報されているので、
ようやく冬本番となるのでしょうか。。。


■寒中梅2016年01月22日

雪が降った翌日。
早くから咲いていた農家の梅の木が
雪景色の中で、
もうこんなに開花していました。




真冬にしかも雪の中でも咲く梅は
昔から人々を感動させてきましたが、
私も次のような有名な詩を思い出しました。
漢詩に詳しくなくても、なんとなく解る詩です。


    寒梅     新島襄
  庭上の一寒梅
  笑って風雪を侵して開く
  争わず又 力(つと)めず
  自(おのづか)ら百花の魁(さきがけ)を占(し)む


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